今日は中秋の名月ということで、月夜とともにススキとお団子と新米と・・・
まだまだ暑いと思いながらも、気づけばそんな季節ですね。
さて先日、お月見にぴったりの建物を訪れました。
福井市にある養浩館庭園です。(越前国福井藩主・越前松平家の別邸)
↑御月見の間
もちろん温熱写真も!
この日の天気は曇り 最高気温は31.8°、最低気温は24.9°でした。
こけら葺きの屋根も熱を持ってますね。
でも軒が深いので、壁への熱は抑えられているように思います。
内部はすべて引戸。ここは欄間もスケスケです。
まさに通風を重視した 古き良き時代の夏を旨とした建物です。
私の大好きな建物です。
気付いたことがあります。
この建物の通風には「池」と「植栽を含めた庭園」が大きな役割を果たしていること。
開放的で自然とともにある とても素敵な心に迫る建物です。
でも悲しいことに、寂しいことに、気候は変わりつつあります。
次回は、100年後の天気予報とともに、
夏を旨とした家づくりが今どの段階にあるのか、考えてみたいと思います。